漫画「きのう何食べた?」3巻のあらすじと感想、そして紹介されているメニュー

漫画「きのう何食べた?」3巻のあらすじと感想、そして紹介されているメニュー

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3巻に収録のおはなし

ゲイゆえに親に孫を見せることはないシロさんの、両親への複雑な心境。お正月のなんとも言えない居心地の悪さ。一方で職場ではセクハラにならないように気を使いすぎてしまったり、私生活ではパートナーとの関係性を保つ努力をしていたり。多面的に描かれる人物像が魅力です。

第17話

肉みそあんかけチャーハン、サンラータン、白菜のゆずびたし、ブロッコリーと鶏肉のオイスターソースいため

父の病後なので正月は実家に行かなきゃと思いつつ、シロさんはケンジに親の愚痴をこぼす。しかし逆にぜいたくだとたしなめられ、親孝行してくるようにと言われてしまう。反省したシロさんはケンジの好物を作って帰りを待ち、ケンジは余計なことを言ってしまったと気に病みつつ帰宅する。謝ろうとしたケンジに、シロさんは正月は帰省することにしたと告げるのだった。

第18話

<年越しそば>サッポロ一番みそラーメン(白菜、にんじん、もやし、豚肉、長みそ、わかめ、卵)

シロさんのいない大晦日。ケンジはサッポロ一番みそラーメンを買い、自分好みの具材を用意してウキウキ料理。最高の一杯を味わうためシロさんからの電話も無視し、ジャニーズカウントダウンを見ながら年越しラーメンを堪能するが、こうしていられるのもシロさんとの安心感があるからだと思う。食後ようやく電話に出たケンジにシロさんは怒るが、サッポロ一番を食べていたと聞いて納得するのだった。

第19話

<正月の夕食>ほうれん草のソテー、くりきんとん、きなこもち、大根おろししょうゆもち
<2日の朝食>野菜たっぷり具だくさん雑煮、栗きんとん

数年ぶりに正月を実家で過ごしたシロさんは、お隣のお孫さんを可愛がる両親に複雑な気持ちになりつつ帰ってよかったと思う。土産に大量の餅を持たされ、ケンジと一緒に連日餅メニューで消費。しかし1月4日には餅以外の炭水化物が食べたいと叫ぶケンジだった。

第20話

鶏手羽先の水炊き、れんこんのきんぴら

女性の司法修習生を指導することになったシロさん。セクハラに厳しいご時世だけに気を遣うが、逆に彼女が自分に好意を持ってしまったらどうしようと自意識過剰になる。それが高じて彼女に彼氏はいるのかと聞いてしまい、彼女はドン引き。結局シロさんは指導役を外されてしまい、誤解を解くこともできずに落ち込むのだった。

第21話

かやくごはん、肉どうふ、キャベツとあさりとベーコンの蒸し煮、にらともやしのごまびたし、なめこと三ツ葉のみそ汁

両親からお金を貸して欲しいと頼まれるシロさん。両親の蓄えが少ないのは、昔(シロさんがゲイであることに悩んだ)母が宗教にはまって散財してしまったからだった。シロさんはケンジと相談し、両親に月々仕送りすることにする。老後のプランが狂ったことにため息をつくシロさんだが、ケンジのフォローで気を取り直したりもする。

第22話

鶏肉とアスパラの中華風塩いため、大豆入りひじき煮、新玉ねぎのおかかじゃこ合え、じゃがいもとわかめのみそ汁

シロさんは仕事帰りのスーパーでお買得品に葛藤し、半額になった肉に心躍らせる。ケンジは職場で固定客ではなかった女性を担当し、上手に接客して指名客にする。それぞれのフィールドでの戦いを終えた二人は、今日もおいしい食卓を囲むのだった。

第23話

うなぎと高菜と卵の混ぜごはん、揚げナスとトマトのサラダ、アスパラ入りジャーマンポテト、とうふとみょうがの吸い物

佳代子さんと桃をシェアしながら、ケンジとの関係について語るシロさん。ゲイの出会いの難しさや新たに恋愛をする面倒を考えると、絶対にケンジとは別れたくないのが本音。桃を買うのも、桃が大好きなケンジを喜ばせるためだった。土用の丑の日にうなぎと桃を振舞ってくれるシロさんに、すごく愛されてると感動するケンジだった。

第24話

おかずクレープ(ハムエッグ、ツナマヨ、トマト、きゅうり、レタスなど)
おやつクレープ(バナナ、ホイップクリーム、チョコレートソース、ヨーグルト、はちみつなど)

夏休み初日のブランチはクレープ。タネから作って10枚以上焼き、合間に二人で具材も準備。思い思いのトッピングのクレープとビールで昼からけだるく満腹になり、旅行や休日についてとりとめもなく話す二人だった。

感想

現役をとうに退いた両親に健康面や経済面の問題が出てきて、冷静に対処しながらもため息をつくシロさん。自分がゲイでなければあるいは…という思いもあり、心中は複雑。形は違えど誰の人生にもありそうな葛藤。しかし穏やかなケンジとの食卓で日々気をとりなおすシロさんに、読んでいるこちらも癒されます。