漫画「きのう何食べた?」4巻のあらすじと感想、そして紹介されているメニュー —

漫画「きのう何食べた?」4巻のあらすじと感想、そして紹介されているメニュー —

スポンサーリンク

4巻に収録のおはなし

ゲイであることをひた隠しにしてきたシロさんだが、少しずつゲイの知り合いと交流を持つようになる。ゲイでない人々が家庭内にそれぞれ問題を抱えている様子も描かれる。

第25話

煮込みハンバーグきのこソース、小松菜ともやしいため、大根ときゅうりとにんじんの浅漬け風、なすとあぶらげとみょうばのみそ汁

シロさんはケンジの友人であるヨシくんとテツさんカップルと会食。ゲイっぽい会話を繰り広げるケンジたちに周囲の目が気になるシロさん。帰り道不機嫌なシロさんにケンジは謝るが、シロさんは周りの目を気にする自分の小ささに腹を立てていたのだった。気まずさからケンジを避けようとしていたシロさんだが、ケンジは夕食メニューのリクエストをシロさんにすることでさりげなく仲直りをしてくれるのだった。

第26話

鮭と卵ときゅうりのおすし、筑前煮、なすとパプリカのいため煮、ブロッコリーの梅わさマヨネーズ、かぶの海老しいたけあんかけ

ヨシくんとテツさんカップルがシロさんとケンジの家へ食事会に来ることになる。オーガニック食材に凝っている彼らに何を出せばいいのか悩むシロさんだが、背伸びせずいつもの感じで作った料理は好評だった。テツさんは自分の財産をヨシくんに遺すため養子縁組を考えており、今度二人で事務所へ行ってもいいかと話す。二人は職場でカムアウトしていないシロさんを気遣い、事前に話をしたかったのだった。

第27話

鶏肉と卵と三ツ葉の雑炊、卵焼き、ほうれん草の白和え

シロさんが風邪で寝込み、尽くしたいケンジはウキウキ。シロさんのために夕食を作るが、手際の悪い物音にシロさんはヤキモキする。出来上がったメニューにいろいろ言いたいこともあるが、おいしく食べるシロさんなのだった。

第28話

えびと三つ葉とたまねぎのかきあげそば、野菜の天ぷら

年越しに天ぷらそばを食べたいが、天ぷらを揚げるのが苦手なシロさん。野菜の天ぷらはうまくできたが、そばにのせるかき揚げは油の中でバラバラになってしまう。落ち込むシロさんにおいしいからなんの問題もないとコメントするケンジ。食後はヨシくんとテツさんカップルと一緒に花園神社で初詣。お年賀にちょっとしたプレゼントを持っていくケンジに、さりげない気遣いがうまいとケンジをほめるシロさんだった。

第29話

手羽先と大根の煮込み、長ネギのコンソメ煮、にら納豆、さつまいもと油あげのみそ汁

テレビの法律番組に出ないかと打診されるシロさん。あっさり断ろうとするも、番組プロデューサーはシロさんを口説き落とそうと粘る。プロデューサーに見覚えがあると考え続けていたが、食事中に思い出すシロさん。翌日プロデューサーに以前2丁目で会ったと告げると、彼はあっさりと引き下がるのだった。

第30話

キャラメルりんごのトースト、カフェオレ

シロさんは事務所の所長からお歳暮のりんごをお裾分けされる。以前は息子夫婦の家にりんごを分けていた所長だが、息子の嫁との折り合いが良くないため今はもう送っていない。シロさんはリンゴをキャラメル煮にして所長にお返しし、これからは毎年お歳暮のりんごをもらうことになるのだった。

第31話

玉ねぎたっぷりぶたのしょうが焼き、にんじんのナムル、長ネギとザーサイのせ冷ややっこ、竹の子とわかめのみそ汁

佳代子さんの家に玉ねぎをもらいに行くシロさん。佳代子さんの娘は結婚にも子供を持つことにも興味がなく、それを知った佳代子さんの夫はガッカリしている。親の気持ちを聞いて考え込んだシロさんはケンジに子供を欲しいと思ったことがあるかと尋ねる。もちろんあるよという返答に、自分は子供が欲しいなんて一度も思ったことがないと思うシロさんだった。

第32話

梅茶漬、切り干し大根の煮物

ケンジは勤め先の店長から浮気現場を娘に見られたという話を聞かされる。自分も昔は浮気したことがあるが、別れるつもりがないならパートナーは大事にしなよと答えるケンジ。一方シロさんは久しぶりの一人飯に味気なさを覚え、ケンジがいるから毎日たくさんおかずを作る気になることに気づく。お互いに相手を大事にしようと思う二人。そして、店長の浮気はケンジ以外のスタッフには周知の事実なのだった。

感想

ハード面では文句ないしっかり者のシロさんをソフト面で支えてくれるケンジ。かたくなにゲイであることを隠してきたシロさんが少しずつ変わってくる様子がいいです。ゲイであってもなくても人それぞれ問題を抱えて悩んでいる様子も並行して描かれています。弁護士事務所の大先生もプライベートでは一人の人で、お嫁さんと仲良くするために努力するなんて嫌だ!と言い切っているところなど面白いです。