小説「光の物語」第100話 〜聖夜 2 〜
聖夜 2 降誕祭の礼拝に参加するため、ナターリエとテレーザは王城の聖堂を訪れた。 ナターリエ自身は修道院での礼拝に参加したかったが、王子妃の招待ではやむをえな…
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聖夜 2 降誕祭の礼拝に参加するため、ナターリエとテレーザは王城の聖堂を訪れた。 ナターリエ自身は修道院での礼拝に参加したかったが、王子妃の招待ではやむをえな…
聖夜 1 アルメリーアは降誕祭の礼拝にナターリエを招待した。 今後に備え、修道院の外の世界に接点を見出してほしかったからだ。 まだ本格的な社交は無理だとしても…
深雪 11 大雪の後、シエーヌの領内ではあちこちから被害の報告が相次いだ。 雪で道がふさがっただけでなく、倒木や家屋の倒壊も発生している。 マティアスをはじめ…
深雪 10 修道院の居間でテレーザや修道女たちと編み物をするナターリエのもとに、彼女が勉強を教える子どもたちがやってきた。 「ナターリエ様」 なんとなく恥ずか…
深雪 9 「マティアスが猫を連れてきたって?」 地方の視察から数日ぶりに戻ったディアルは妻からその話を聞いた。 「ええ。ナターリエがそう話していましたわ。この…
深雪 8 ナターリエからの手紙を開いたマティアスは、紙の一部が空白であることを不思議に思った。 しかし読み始めると彼女が記してくれたシエーヌについての話に引き…
深雪 7 ナターリエはマティアスへの返事を書きあぐねていた。 それというのも、彼からの手紙はあまりに素晴らしいものだからだ。 シエーヌの最新情報を知らせてくれ…
深雪 6 「あなたがテレーザね」 ナターリエと共に赴いた王城で、テレーザは王子妃と初めて対面した。 「お初にお目にかかります。妃殿下にはご機嫌麗しく」 お辞儀…
深雪 5 ふたたび降誕祭の時期が巡ってきた。 冬の社交のために各地から諸侯たちが王城に集まってくる。 宮廷が一番華やぐ季節だ。 「この時期は各地の軍人たちも交…
深雪 4 ナターリエの女官としてアーベルの遠縁がつくことになった。 以前は宮廷に仕えていたのだが、結婚のため職を辞した女性だ。 その後病で夫を亡くし、子供もい…