友野一希選手のフリースケーティング
前回の記事で友野選手の今季ショートプログラムについて語りましたが・・・
今季のフリーもこれまた素晴らしいんです!!
そんなわけで、今回はフリーについての演技レビュー🥰
静かなピアノ曲にしみじみ泣ける・・・
フリーの楽曲はステファン・モッキオ作曲の「Halston」、振付はミーシャ・ジー氏。
Halstonというのは1970年代頃に活躍したファッションデザイナー、ロイ・ホルストン・フローウィック氏。
才能あるデザイナーでありながら不遇なキャリアを辿ったホルストン氏。
2021年には彼の人生を描いたドラマも制作され、話題となったようです。
この曲はステファン・モッキオ氏からホルストン氏へのオマージュなんだとか。
オシャレで知られる友野選手が、ファッションデザイナーをモチーフとした曲で滑るのも何かの縁かも?
星空に飲み込まれそうなフリー
演技動画はショートと同じくネーベルホルン杯のもの。
この衣装も夜空っぽくてステキです😍
●静かな旋律でスタート。友野選手、演技が始まる前から星空の世界に同化しているかのよう。
ゆっくりと踊り出す振り付けがいい!この動きが表すものは・・・「悲哀」かなあ・・・😭
●最初のジャンプ4回転トウループーダブルトウループ綺麗!続く4回転トウも降りた!
●1分36秒あたり、静かな流れの中にふと入るターン(スリーターンかな?)が印象的。
●4回転サルコウの予定は惜しくも2回転に。ジャンプのすっぽ抜けって、選手も観客も一瞬時が止まりますよね😅
●気を取り直してトリプルループ決まった!
●ゆったりと回るキャメルスピン綺麗✨この黒一色の衣装が曲調にピッタリ。
●トリプルアクセルーシングルオイラーートリプルサルコウも降りた!
ここから演技後半。
●トリプルフリップーダブルアクセルも決まった!
一瞬ルッツと迷ったけど、ジャンプ直前にターンしてるからフリップですね。
それにしても昨シーズン以降ダブルアクセルとのシークエンスを飛ぶ選手が増えたなぁ。
●最後のジャンプ、トリプルアクセル決まったー!
●3分7秒あたりのすーっと横滑りしながら手を上げるところで感涙が発動!
●ステップはショートとは対照的に、あくまで静かに進行。でもこの静けさが逆にたまらない・・・!!
●チェンジフットスピンも綺麗なポジション。スピンに入るところで伸ばす片腕😍
●4分6秒あたりからの旋律に低音が響いてくるところ、イイ!ちょっと音量も大きくなって、静かな中にもクライマックスを感じさせる・・・😭
●コレオステップはサーキュラーの形で。動きに大きく緩急をつけて曲の世界に入り込んでいきます。
サーキュラーの最後、4分22から26秒あたりで回転しながら静止するところがああああ・・・!!😭✨
●〆のチェンジフットコンビネーションスピン、片手を天に伸ばす最後のポジション綺麗。
ショートと同じくフリーでも天を仰ぐフィニッシュポーズ。
しかしショートで最後に見上げたのは青空だけど、このフリーでは夜空だよね!!
●演技後にちょっと残念そうな顔をしたのはサルコウがダブルになっちゃったのを悔やんでいるのかな?
しかし観客からは素晴らしい演技に惜しみない拍手と歓声が送られています👏
・・・と、エレメンツについて一通り書いてはみたものの、このプログラムについて語るのは思いのほか難しかった・・・😂
もちろんジャンプもスピンもステップも綺麗に実施されていくんですが・・・。
ここんところが見どころなんじゃーーー!!!🔥🔥🔥みたいなノリにはなりにくいプログラムで・・・。
音楽にも上下の波はあるけれど、あくまで静けさの中の波で・・・。
だからといって盛り上がらないわけではなくて、それどころか見るものの感情はめっちゃ揺さぶってくるわけで・・・😭
友野選手&振付師ミーシャ・ジーの本気を見ましたわ・・・😭
ショートが希望のイメージだったのとは対照的に、フリーは「夜、ひとり、夢、悲哀、星空に飲み込まれていく・・・」てな感じ。
星空を見上げて何を思うか俺たちの友野っち・・・😭
衣装も最高!俺たちの友野選手
フリーの衣装もまたいいんですよね〜🥰
動画で見た時は黒地に丸いストーンと思ったんですが、こちらの記事の写真(ジャパンオープンについて語っている部分)を見ると、布地が織り込まれるような繊細な細工がしてあって、ストーンも実にいろんな形のものが使われています。
職人技!!
(もしもこのデザインがホルストン氏由来のものだったりしたら、もう号泣が止まらない😭)
友野選手の楽しみなシーズン!!
ショートでは若干取りこぼしがありましたが、フリーではスピンもステップもすべてレベル4を獲得!(´∀`*)ウフフフフ
芸術的側面の訴求力も申し分ないプログラムです。
シーズンが進むにつれPCSも徐々に上がっていくかな?
ショートとフリー、2つの当たりプロを携えた友野選手。
彼の2023−24シーズンはどんなものになるでしょうか?
願わくは青空も夜空も最高の気分で見上げ、観客からの大喝采を浴びてくれることを期待しています!!