小説「光の物語」第137話 〜王都 23 〜
王都 23 アルメリーアはひとり考え込んでいた。 姉の身が危ういとして・・・自分にできることはあるのだろうか? 三番目の姉レナーテはブルゲンフェルト国王の甥、…
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王都 23 アルメリーアはひとり考え込んでいた。 姉の身が危ういとして・・・自分にできることはあるのだろうか? 三番目の姉レナーテはブルゲンフェルト国王の甥、…
王都 22 誘惑者ゲオルグの来都を知ったアルメリーアは、女官たちに注意を促した。 ナターリエは安全だとしても、社交界に不慣れな他の娘たちのことも気にかかる。 …
王都 21 ナターリエは浮き立つような日々を過ごしていた。 先日王城の図書室で会って以来、マティアスがときおり修道院を訪ねてくるようになったからだ。 訪問の理…
番外編 バラ園 「今年も咲いたね」 春のある日、見頃のバラ園を並んで歩く妻にディアルは話しかける。 「ええ・・・きれいに咲いてくれたわ。嬉しいこと」 結婚の記…
王都 20 「おや、思わぬところで会いましたね」 「マティアス様・・・」 王城の図書室で本を探していたナターリエは、ふいに現れたマティアスの姿に胸を高鳴らせた…
王都 19 「まあまあ、何と・・・」 夜会の翌日、修道院の居間でナターリエの話を聞いたアーベルは笑いに肩を揺らした。 「よくやられましたわ、ナターリエ様」 テ…
王城 18 「ナターリエお姉さまは修道院にお住まいなんですって?どうしてですの?」 狩猟が催された昼下がり、相変わらずつきまとう少女ブリギッテは無邪気そうな笑…
王都 17 「ナターリエ様、いい情報を聞いてまいりましたわ」 王城のお茶会に参上していたナターリエは、楽しげに近づいてくるテレーザに苦笑いした。 テレーザはと…
王都 16 「まあ、ナターリエ様、そんな子に甘い顔をしてはだめよ」 新婚のクリスティーネの屋敷に招かれたナターリエは、彼女の反応に驚く。 近況を聞かれ、社交の…
王都 15 「ブルゲンフェルトからの亡命には、この経路が一番安全そうだな」 書斎に地図を広げ、ディアルはマティアスと打ち合わせを進めていた。 かの国に嫁いだ従…