ペアの技いろいろ
以前ペアの大技「ツイストリフト」について書きました。
そして今日の記事で話題にするのペアの技は!
そう、デススパイラルデス!!(言いたかった)
デススパイラルのルールいろいろ
日本スケート連盟のサイトにあったハンドブックで調べてみました。
(ハンドブックへのリンクがうまく機能しないみたいなので、URLを記載します)
で、わかったこと。
デススパイラルって・・・ルール多っ!!
あまりにもルールが多いので、見るのに最低限必要そうなところだけざっくりまとめて抜き出すことにしました。(もし間違いあったらコソッと教えてくだされ😄)
それでも十分長いです・・・なんたってデススパイラルだけでみっちり3ページあった・・・😅
デススパイラルのレベル要件
1) 入りの難しさ、または出の難しさ(両方でもよい)
2) 男性と女性が「低い」ポジションにあるときの女性の全回転(行った回数だけカウントする)
基本はこの2つでレベルを取るようです。
女性の回転数がそのままレベルになるってこと?四周回ったらレベル4?
と思ってググったところ、要件1)が満たせたらレベル1つ分、後のレベル3つ分は2)の回転数でカウントするみたい。
1)がOKでレベル1、2)が三周回れたらレベル4。
ただし2)は決められた姿勢で三周きっちり周る必要があり、レベル4を取るのはなかなか大変そうです。
以下は上記の要件についてのざっくり説明。
1) 入りの難しさ、または出の難しさ(両方でもよい)のについて
- 入りと出の両方を難しいやり方で行ってもよいが、カウントされるのはどちらか1つのみ
- 難しい入り方:難しい動きからスムーズにデススパイラルに入る
- 難しい出方の例:女性は途切れなくリフトまたはジャンプに移行する
- 男性のつま先が氷に固定された後、最初の回転で男女ともに低い位置に達した場合のみ、難しい入りに対する要件が与えられる(キビシー!!)
2) 男性と女性が「低い」ポジションにあるときの女性の全回転(行った回数だけカウントする)について
- カウントするのは女性の回転のみ。
- デススパイラルの回転は男性のつま先がピボットのために固定された時に始まり、男性がピボットを止めるか女性が立ち上がり始めた時に終わる。終わりについてはどちらか早い方が採用される。
う〜ん、いろいろありますね😅💦
こちらはISU作成のデススパイラル説明動画。
2:21あたりから難しい入り方と出方についても触れており、見ると大体の感じがつかめるかと😄
デススパイラルの種類
デススパイラルの種類は4つあり、いずれも女性がどのエッジでどの向きに滑るかで分けられています(へえ〜😳)
男性はどの種類の時もアウトサイドエッジで後ろ向きに滑り、滑っている足と同じ腕をまっすぐ伸ばして女性の手を握り、ピボットを行います。(へえ〜😳)
①デス・スパイラル・バックワード・アウトサイド(BoDs)基礎点4.7
女性はアウトサイドエッジで後ろ向きに男性の周りを回る
②デス・スパイラル・フォワード・アウトサイド(FoDs)基礎点4.7
女性はアウトサイドエッジで前向きに男性の周りを回る。
③デス・スパイラル・バックワード・インサイド (BiDs)基礎点3.7
女性はインサイドエッジで後ろ向きに男性の周りを回る。
④デス・スパイラル・フォワード・インサイド(FiDs)基礎点3.8
女性はインサイドエッジで前向きに男性の周りを回る。
一番ポピュラーなデススパイラルは①のバックワードアウトサイド(BoDs)らしいです。
①BoDs>④FiDs>③BiDs>②FoDsの順で、FoDsはかなりレアだとか。
基礎点から判断するにアウトサイドの方が難しいみたいですね。
確かにアウトサイドの方がめちゃくちゃ脇腹がつりそうではあります😅
ショートプログラムではデススパイラルは規定のものを行います。
2022−23シーズンは③のデス・スパイラル・バックワード・インサイド(BiDs)
もし女子が異なるエッジや方向で滑った場合はノーカン扱いとなります。
またシニアのフリーではSPとは別のデススパイラルを行う必要があります。
デススパイラルは低い姿勢がお好き
ルールを見ていてもう一つわかったこと。
それは、デススパイラルでは男女とも低いポジションが大事ということ。
女性
もし女性の頭(すべてのデススパイラルで)、または頭と臀部(インサイドのデススパイラルで) の最下部が滑っている足の膝より高ければ、レベルは1より高くはならない。
もしデスパイラル中に一度も女性の頭の最下部が滑っている足の膝と同じ高さにならなければ、デスパイラルは0点(no value)となる
男性
臀部がトウをついた足の膝より高くないこと。
規定の低いピボットポジション(臀部がトウをついた足の膝より高くない位置)で1回転もしていない場合、レベルは1より高くはならない。
男女同時に上記のポジションで少なくとも一回転しないと、デス・スパイラルのレベルは1以上にはならない。
低いポジションでの回転数
デススパイラルで、上記より高い位置で回転した部分はレベル判定の対象にならない。
カウントは、女性と男性が低いデススパイラルポジションにいるときのみ開始される。
低いポジションの喪失
低いポジションが回転の途中で崩れた場合は、崩れる前の回転のみレベル要件2の判定基準としてカウントする。
とにかく低く!低くするのが大事!!
男性はお尻を、女性は頭(インサイドの場合はお尻も)を!!
ちゃんと規定の低さで回っていなければ何周しようがレベル1・・・。
女性の頭の最下部が滑っている足の膝より高かったら0点ですってー!!😱
デススパイラル・その他いろいろ
他にも細かい決まりがいろいろ。いくつか目ぼしいものを。
アームホールドの変更
ショートプログラムとフリースケーティングの両方において、男性と女性の繋いだ腕の変更はいつでも可能、ただしレベル要件にはならない。女性のブーツでの滑走
もし女性のエッジが抜けてブーツや膝まで滑った場合、デススパイラルはそこで終わりとみなされる。転倒扱いになることも。ピボット・ポジションがない、または膝が曲がっていない、あるいは腕が完全に伸びていない(いずれも男性)
男性がピボット・ポジションにまったく到達しないか、1回転もその位置にとどまらない場合、トウをついた足の膝が1回転もはっきりと曲がらない場合、保持している腕が1回転も完全に伸びない場合、レベルはコールされず、0点となる(ガーン😨)
あああああ・・・。
デススパイラルにこれだけの要件が詰め込まれていたとは・・・😵
あのシンドイ姿勢で何周周っても、ちゃんと規定の姿勢が取れていなければカウントしてもらえないんですね。
さすがデススパイラル、日本語にすると死の螺旋です💦
デススパイラルのオモシロ話
(大笑いエピソードの箇所から再生するようになっています)
デススパイラルで頭が一杯になった後は、ぜひこの動画で大笑いしてほしい!
日本のペアの先駆者・高橋成美さんが語るデススパイラル秘話。なんということだー!!😂
あの姿勢で周るだけでも大変なのに、こんな事件まで・・・😂
死の螺旋の名は伊達じゃありません。
いろんな見方で楽しめてしまう美しくも奥深い技、それがデススパイラルデス!!(言いたかった)😄